4부 演出部の実務 · 第3講 · 読了 5分

撮影スケジュールの組み方 — ストリップボードで場所・時間帯・出演者をまとめる

台本の順番から撮影の順番へ並べ替える

撮影は台本の順番どおりには行いません。シーンごとに場所・昼夜・出演者を書いた短冊(ストリップ)を作り、同じ場所と時間帯の短冊をまとめて撮影日にします。場所の移動を減らし、同じ場所の中では昼のシーンを夜より先に撮り、俳優の撮影日の間に長い待機ができないようにします。各俳優のスケジュールは出演スケジュール表(DOOD)で確認し、天候に左右される屋外シーンには雨天時の差し替えシーンを決めておきます。1日の分量はページ数とセットアップ数で見積もりますが、適量は作品やチームによって異なります。組んだ撮影日は、前日に日々スケジュールになります。

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講義の目次第4部 第3講 · 15/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
壁に掛けた大きなボードに白・黄・青・緑の短冊が何列も並び、スタッフが黄色の短冊を別の列に移しているイラスト
AI 生成イラスト

ストリップボードのしくみ

ストリップボードで撮影順を組む — 上は台本の順番に並べたシーンの短冊8本(1 路地・屋外・昼、2 家・室内・昼、3 家・室内・夜、4 路地・屋外・昼、5 カフェ・室内・昼、6 家・室内・昼、7 路地・屋外・夜、8 カフェ・室内・夜)。下は同じ短冊を撮影の順番に並べ直したもので、1日目に路地の昼(1、4)、家の昼(2、6)、家の夜(3)を、2日目にカフェの昼(5)、カフェの夜(8)、路地の夜(7)をまとめた。同じ場所をまとめ、場所の中では昼を夜より先に撮る。短冊の色は室内・昼が白、屋外・昼が黄、室内・夜が青、屋外・夜が緑という慣習に従う台本の順番1路地E/D2家I/D3家I/N4路地E/D5カフェI/D6家I/D7路地E/N8カフェI/N場所・時間帯・俳優でまとめる撮影の順番1日目2日目1路地E/D4路地E/D2家I/D6家I/D3家I/N5カフェI/D8カフェI/N7路地E/N同じ場所をまとめ、場所の中では昼 → 夜
台本順(上)の短冊を撮影順(下)に並べ替えた例 — 黒い短冊が撮影日の区切りです。短冊の色は、室内・昼、屋外・昼、室内・夜、屋外・夜を区別する慣習に従っています。

ストリップボードは、シーン1つを短冊1本に置き換え、動かしながら順番を組む道具です。短冊にはシーン番号、室内・屋外と昼・夜、場所、分量、出演者の番号を書きます。短冊を動かせば順番が変わるので、いくつもの案をすばやく比べられます。シーンの短冊の間には撮影日の区切りの短冊を入れ、休みの日や移動日も同じように別の短冊で表します。紙のボードでもソフトでも原理は同じです。色を眺めるだけで、夜が続く週や屋外が続く日が見えてきます。

まとめる順番

  1. 01場所でまとめる同じ場所のシーンをまとめます。場所を移るには機材を積んで再びセッティングする時間がかかるため、1回の移動で1日の予定が大きく削られます。
  2. 02時間帯で分ける1つの場所の中では、昼のシーンを先に、夜のシーンをあとに置きます。夜の撮影の翌日に早い集合が来ないよう、撮影日の間の休息時間もあわせて確認します。
  3. 03出演者の予定に合わせる俳優の最初の撮影日と最後の撮影日の間が長く空くと、スケジュールと費用の負担が大きくなります。1人の俳優のシーンを近い撮影日に集めます。
  4. 04不確定要素に備える天候に左右される屋外シーンはスケジュールの前半に置き、雨が降ったときに切り替えて撮る室内の差し替えシーンを決めておきます。

俳優ごとの予定は出演スケジュール表(DOOD)で確認します。俳優を行、撮影日を列にして、初日(SW)、撮影(W)、待機(H)、最終日(WF)を書き込むと、待機が長い俳優がひと目でわかります。子ども、動物、特殊効果、感情の大きい芝居など時間がかかるシーンは、1日に集中しないよう分散させます。

  • 初日 — チームが息を合わせる日なので、比較的シンプルなシーンから始めることが多いです。
  • 感情の大きいシーン — 俳優が役になじんでからに置くか、その日の早い時間に置いて疲れる前に撮ります。
  • メイク・衣裳の変化 — 傷や年齢の変化のようにメイクに時間がかかるシーンは同じ日に集め、元に戻す時間を減らします。
  • 場所の事情 — 営業時間や借りられる日が決まっている場所は、その日付を先に押さえ、残りを合わせます。

1日の分量の見積もり

シーンの分量は、ふつう台本1ページを8等分した1/8ページ単位で数えます。ただ、同じ1ページでも、セリフだけのシーンとアクションの多いシーンではかかる時間がまったく違います。そのためページ数と合わせて、セットアップ数(カメラが新しい位置に移る回数)も見ます。1日にどれくらいのページ数とセットアップ数が妥当かはジャンル、スタッフの規模、機材によって変わるため、決まった基準はありません。最初の1週間の実績を見て、残りのスケジュールを調整するのが現実的です。

こうして組んだ撮影日は、前日に日々スケジュールになります。スケジュールは撮影中もずっと変わります。撮れなかったシーンは別の撮影日に回し、一部だけ撮ったシーンは残りの分量を切り分けて別の日に組みます。変更したスケジュールはすぐに制作部と俳優側に共有し、場所の予約と出演者の予定がついてくるようにします。PDNote でも、撮れなかったシーンを別の日に移したり、一部だけ撮ったシーンを分割して残りを組み直したりできます。

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