8부 同時録音 · 第4講 · 読了 7分

ロケーション録音 — 室内の響き、屋外の風、車内、うるさい場所、音の下見

場所ごとに音は違います。本番前に整えます

ロケーション録音とは、その場所のノイズと響きを前もって知り、本番前に減らしておくことです。室内では硬い壁が音を跳ね返して響きを生むので、画面に映らない壁や床に毛布やラグを敷き、俳優を壁から離します。屋外の最大の敵は風なので、風防とウインドジャマーを使い、車や飛行機は通り過ぎるのを待つか、遮られる向きを選びます。車内ではピンマイクと車内に隠したマイクで録り、どうしてもうるさい場所では、アフレコ用のガイドトラックを録っておきます。冷蔵庫やエアコンなど止めたものは一覧にして撤収前に戻し、下見では自分の耳で聞いて確かめます。

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講義の目次第8部 第4講 · 40/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
風の吹く草原での屋外録音のイラスト。ブームオペレーターがウインドジャマーをかぶせたマイクを俳優の頭のすぐ上に構え、手前の三脚に載ったカメラのモニターに俳優が映っている
AI 生成イラスト

室内 — 反射と響きを減らす

上から見た室内の反射 — 部屋の中央のラグの上に俳優がいて、ブームマイクが俳優の前の頭上から口に向いている。口からマイクへ直接届く音は実線、上側の何もない壁と右側の窓ガラスに当たってマイクに戻る音は点線。左の壁に掛けた毛布に当たった音はほとんど吸収され、短く薄い尾だけが残る。下側のカメラの後ろの壁にも毛布を掛けてある窓ガラス何もない壁 — 画面に映る側毛布カメラ後ろの壁にも毛布ラグ画面の範囲ほぼ吸収俳優ブームマイク(頭上)カメラ直接届く音壁から跳ね返る音毛布・吸音材 — 画面の外だけに
上から見た部屋です。実線は口からマイクへ直接届く音、点線は壁に当たって遅れて届く音です。毛布を掛けた壁は、跳ね返す音が少なくなります。
  1. 1直接音 — マイクが近いほど反射音に比べて大きくなり、セリフがはっきりします。
  2. 2何もない壁とガラス — 音をほとんどそのまま跳ね返し、響きを生みます。
  3. 3毛布 — 画面に映らない壁に掛けて反射を減らします。カメラの後ろの壁がおすすめです。
  4. 4ラグ — 床の反射と足音を同時に減らします。

家具のない部屋や、タイルやガラスの多い空間では、音が壁の間を行き来するので、セリフが樽の中で話しているように遠く聞こえます。この響きは仕上げできれいに取り除くのが難しいので、現場で減らすほうが得策です。画面が許す限りマイクを近づけ、響きの多い部屋では前方がそれほど狭くないハイパーカーディオイドを使います。

  • 毛布・吸音材 — 画面に映らない壁、天井の近く、カメラの後ろに掛けます。スタンドに吊るす方法もあります。
  • 俳優の位置 — 壁にぴったりつくと、すぐに反射音が混ざります。少し壁から離れられないか、美術部と監督に確認します。
  • 限界 — 薄い布は中高音の響きは減らしますが、低いゴロゴロ音にはあまり効きません。低いノイズは音源を止めるしかありません。

屋外 — 風、交通、飛行機

屋外で最も多い失敗は風切り音です。ブームマイクにはカゴ型の風防とウインドジャマーをつけ、ピンマイクは衣装の下に隠すか小さな毛のカバーを使います。建物や車、地形で風が遮られる場所に構えるほうが、機材だけで風を止めるよりはるかに簡単です。

  • 交通 — 同じ道路でも時間帯によって音が違います。幹線道路に背を向けたり、建物で遮られる向きで撮ったりできないか、撮影監督と相談します。
  • 飛行機 — 近づく音が聞こえたら録音技師がすぐに伝え、チーフ助監督が待つかどうかを判断します。セリフに飛行機の音がかぶったテイクはレポートに書いておきます。
  • つながり — 隣り合うカットで背景のノイズの大きさが大きく違うと、編集で音が飛んで聞こえます。ノイズが一定の場所では、環境音を長めに録っておきます。

車内 — ピンマイクと隠しマイク

車内は狭くてブームが入りにくく、エンジン音、走行音、風切り音が入り続けます。よく使われるのは、俳優それぞれにピンマイクをつけ、サンバイザーや天井など画面の外に小型マイクを隠す方法です。窓を閉め、送風ファンやウインカーの音も確認します。車をけん引して撮れば俳優が運転しなくて済み、エンジン音も減らせます。

うるさい場所 — ガイドトラックとアフレコの判断

工事現場の横、機械が動いている工場、大きなイベント会場など、ノイズを減らせない場所では、きれいなセリフを録るのは困難です。それでも録っておきます。こうして録った音はガイドトラック(パイロットトラック)と呼ばれ、アフレコで俳優が口の動きや言い回しを合わせる基準になります。

本番前に止めるもの

撮影場所の周りの騒音源チェック図 — 中央に撮影位置の帯を置き、上側は外の騒音3つ(風:風防とウインドジャマー、風が遮られる場所/道路・交通:時間帯ごとに聞いてみる、建物で遮る向き/飛行機:航路の下か確認、通過するまで待つ)、下側は内側・周辺の騒音3つ(冷蔵庫・エアコン:持ち主の許可を得て消す、消したものを記録して撤収前に戻す/照明・発電機:照明のファン音を確認、発電機は遠くに置く/人・建物:工事や鐘の時間を確認、近所に事前に知らせる)外の騒音 — 避けるか待ちます風風防+ウインドジャマー風が遮られる場所道路・交通時間帯ごとに聞いてみる建物で遮る向き飛行機航路の下か確認通過するまで待つ撮影位置下見で撮影と同じ時間帯に一つずつ聞きます冷蔵庫・エアコン持ち主の許可を得て消す記録して撤収前に戻す照明・発電機照明のファン音を確認発電機は遠くに置く人・建物工事・鐘の時間を確認近所に事前に知らせる内側・周辺の騒音 — 消すか移します
撮影場所の周りの騒音源です。外の騒音は避けるか待ち、内側の騒音は止めるか移します。下見で一つずつ確認します。
  • 冷蔵庫・エアコン・換気扇 — 場所の持ち主の許可を得てから止め、止めたものを一覧にし、撤収前にすべて元に戻します。
  • 照明機材のファン — ファンの音がする機材は、静音モードがないか照明部に聞きます。
  • 発電機 — 現場から離し、建物で音が遮られる向きに置くよう事前にお願いします。
  • 時計・電話・通知音 — 時を刻む音、鳴る音、案内放送を出すものを探して止めます。

下見での音のチェックリスト

  • 1分間黙って耳を澄まし、背景のノイズをメモします。
  • 手をたたいて、響きがどれくらい残るかを聞きます。
  • 撮影と同じ時間帯に、交通、学校のチャイム、工事を確認します。
  • 頭上を飛行機がよく通るかを見ておきます。
  • 冷蔵庫や冷暖房を止められるか、誰が管理しているかを聞きます。
  • 発電機を置く場所と、音が遮られる向きを探します。
  • 近所や建物の管理者に撮影時間を伝え、事前に静かにしてもらえるようお願いします。

音の下見は、撮影や照明の下見と一緒に行うのが効果的です。画面では素晴らしく見えてもアフレコになるほどうるさい場所もあるので、ロケーションを決める前に録音技師の意見を聞くことは、費用を節約する方法でもあります。

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