
セールスエージェントの仕事
- 販売 — 各国の配給会社、プラットフォーム、放送局に作品を紹介し、ライセンス契約を結びます。
- マーケット — 映画のマーケットにブースを構え、バイヤー向けの試写や商談を組みます。
- 資料 — 予告編、ポスター、プレスキットが海外のバイヤーに通用するかを確認し、意見を伝えます。
- 契約と回収 — 契約の履行を見届け、納品を確認し、ライセンス料を回収して収益の報告を送ります。
エージェントは販売額に応じた手数料を受け取り、マーケットの経費などを販売収益から回収することもあります。料率や差し引ける費用は契約によって異なります。契約するときは、どの地域と媒体を任せるのか、期間、差し引ける経費とその上限、報告の頻度、売れなかった権利が戻る条件をよく確認してください。
映画のマーケット
マーケットは、権利を売り買いする業界向けのイベントです。大きな映画祭と並行して開かれるものも、単独で開かれるものもあり、エージェントとバイヤーがブースで会い、試写を観て条件を交渉します。取引されるのは完成した作品だけではありません。開発中や制作中の企画も事前に販売(プリセールス)でき、プリセールスは製作費の調達にも役立ちます。
- ワンシート — 作品名、ジャンル、上映時間、ログライン、キービジュアル、監督と主演
- 予告編またはプロモ — 未完成の作品なら、短いプロモ映像で代える
- バイヤー向けスクリーナー — 非公開のリンク。視聴状況がわかるものが望ましい
- 権利の販売状況表 — すでに売れた地域と媒体、まだ空いているもの
- 連絡先とフォローアップ資料 — 商談の直後に送れるプレスキットと技術情報
権利の分け方 — 地域 × 媒体 × 期間
- 地域 — 1つの国、または言語や地域を共有する国のまとまりです。
- 媒体 — 劇場、定額制配信、購入・レンタル、無料または有料のテレビ、そして航空機や船舶などの特別なウィンドウです。
- 期間 — どのライセンスにも権利を使える期間があり、終わると権利は戻ります。
- 独占 — 1社がそのマスを独占するか(独占)、複数で共有するか(非独占)です。
- 言語 — 誰が字幕と吹き替えを作るか、どの言語で公開できるかです。
販売が重なると紛争になるため、権利の表は一つにまとめ、契約のたびにマスを埋めていきます。また、制作中に処理した権利を超えて売ることはできません。まず、音楽、原作、ロケ地、肖像の許諾が、販売を予定している地域、媒体、期間をカバーしているかを確認してください。
宣伝資料
| 資料 | 含まれるもの | 準備の時期 |
|---|---|---|
| ポスター | 作品を象徴するキービジュアル、タイトル、主なクレジット | ポストプロダクション中 |
| 予告編 | 短いティザーと、物語を見せる本予告 | ピクチャーロックの後 |
| プレスリリース | 作品の紹介、公開や上映の知らせ、主な関係者、取材の窓口 | 公開日が決まったら |
| プレスキット | あらすじ、監督紹介、監督のことば、出演者、クレジット、スチール、技術情報 | 映画祭やマーケットの前 |
| スチール | 現場スチール、場面写真、ポスター用の写真 | 撮影中 |
海外向けには英語の資料を別に作ります。英語のタイトル、人物名の綴り、クレジットの順番を決めたら、ポスター、予告編の字幕、プレスキットで同じものを使い、バイヤーや報道関係者が混乱しないようにします。ポスターや予告編に使う音楽、写真、フォントが、すべての地域で宣伝目的に使える許諾になっているかも確認してください。
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