4부 演出部の実務 · 第6講 · 読了 5分

記録(スクリプター)の仕事とつながり — テイクの記録、ラインドスクリプト、つながりのチェック

編集部が現場を見返さずに済む記録

記録(スクリプター)はテイクごとに、シーン・カット・テイク番号、時刻またはタイムコード、レンズとショットサイズ、監督の判定とその理由を書き留めます。台本にはセットアップごとに縦線を引き、どのセットアップがシーンのどこを撮ったかがわかるラインドスクリプトを作ります。撮影中は目線、小道具の位置、持つ手、動作が前のカットと合っているかを確認し、写真を撮ります。1日の終わりには記録と進み具合をまとめて、編集部と演出部に渡します。編集部はこの記録を頼りに、良いテイクとつながるカットを探します。

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講義の目次第4部 第6講 · 18/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
ヘッドセットを着けた記録がモニターの前の折りたたみ椅子に座り、バインダーの記録用紙にペンで書き込んでいて、机の上にストップウォッチが置かれているイラスト
AI 生成イラスト

撮影前の準備

  • 台本の尺出し — シーンごとにかかる長さを計り、完成尺を見積もります。スケジュールと台本の分量を調整する根拠になります。
  • 劇中の日付 — 各シーンが物語の中で何日目かを整理します。衣裳とメイクがいつ変わるかを知る基準になります。
  • つながり要素の印 — シーンをまたぐ小道具、傷、天気など、つながっていなければならないものを台本にあらかじめ印を付けます。

撮影は台本の順番どおりには行わないため、今日撮るカットの直前の場面を何週間もあとに撮ることもあります。だからこそ記録は「次に続きを撮る人」のための記録です。略語や記号は誰が見てもわかるように決め、最初のページに一覧を載せておきます。

テイクごとに書くこと

記録用紙のよくある項目 — 項目の構成は作品や人によって少しずつ異なります
項目書く内容
シーン・カット・テイクカチンコと同じ番号
時刻・タイムコードテイクの開始と終了、または長さ
レンズ・サイズレンズとショットサイズ、カメラの高さや動き
カメラロール・録音ロール元データを探す手がかり
判定OK、キープ、NG と、その理由
メモ変わったセリフ、監督のコメント、つながりの問題

NG の理由を短くでも書いておくと、編集で大いに役立ちます。芝居は良かったのにピントが外れたテイク、セリフは間違えたけれど表情が良いテイクのように、一部だけ使えるテイクは少なくありません。

ラインドスクリプト

ラインドスクリプトのしくみ — 台本1ページの上に、セットアップごとに縦線を引く。台本は S#12 室内・居間・夜で、A のセリフ、B のセリフ、A のセリフ、B のセリフの順。12A(2人が一緒に映るワイド)は最初から最後まで直線。12B(A の単独)は A のセリフの区間が直線、B のセリフの区間が波線。12C(B の単独)は逆に B の区間が直線、A の区間が波線。直線はその区間が画面に映っているという意味、波線は画面の外で音だけという意味で、線の上の番号はセットアップ(カット)番号、線の端の横棒はセットアップが終わった位置S#12 INT. 居間 — 夜ABAB12A12B12C直線画面に映る波線画面の外、音だけ12A · 12B · 12Cセットアップ番号12A ワイド12B A単独 · 12C B単独線の端の横棒 = 終わり
ラインドスクリプトの例 — セットアップごとに縦線を引き、人物が画面に映っている区間は直線、画面外の区間は波線で引きます。
  1. 1線の上の番号 — セットアップ(カット)番号です。
  2. 2直線 — その区間の人物が画面に映っています。
  3. 3波線 — 画面外なので、音だけがあります。
  4. 4線の端の横棒 — セットアップが終わった位置です。

ラインドスクリプトを見れば、どのセリフをどのセットアップが撮ったかがすぐにわかります。現場では、まだどのセットアップも撮っていない区間を見つけて、撮り漏れを知らせる手がかりにもなります。線の引き方や記号は人によって少しずつ違うので、凡例を添えて渡します。

つながりのチェック

  • 目線と画面の向き — 人物が見ている方向が前後のカットと合っているか
  • 小道具 — 位置、量(コップの水など)、持つ手が同じか
  • 動作 — どのセリフで座り、立つか、ドアをどちらの手で開けるか
  • 衣裳・メイク — ボタン、袖、髪、汗や傷の段階
  • セリフ — 実際に言ったセリフが台本と違えば、そのとおりに書く

つながりの確認は美術・衣裳・メイク部と分担します。記録は「何がいつ変わったか」を記録し、各部署は自分の担当のものを写真に残します。小道具のつながりについては、美術部の講座で詳しく扱います。

編集部に渡すもの

  • ラインドスクリプト — その日撮ったページに線を引いた台本
  • テイクの記録 — セットアップごとのテイクと判定、メモ
  • 進行の記録 — 撮り切ったシーン、一部だけ撮ったシーン、残りの分量
  • つながり写真 — シーン・カット番号でファイル名をそろえた写真

進行の記録は演出部にも渡します。今日撮り切ったシーンと残りの分量、一部だけ撮ったシーンの抜けたセリフが、スケジュールを直す根拠になるからです。編集部はこの記録を映像と並べて見ます。映像のロール番号と記録が合わないと探すのに大きく時間がかかるので、その日のうちにカメラレポートや録音レポートと番号を照らし合わせます。

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