4부 演出部の実務 · 第5講 · 読了 5分

撮影現場の掛け声とセットアップ順 — 「本番いきます」から「カット」、次のセットアップまで

1テイクの掛け声と、1日の大きな区切り

1テイクは決まった順番の掛け声で進みます。チーフ助監督が「本番」を告げて全員を位置につかせ、録音とカメラを順に回させ、各部署が回ったことを返します。カチンコの番号を読んで打ち、監督が「よーい、スタート」で芝居を始め、「カット」で止めます。監督の判定(OK、もう一回)を記録が書き留め、チーフ助監督が「戻し」か次のセットアップを告げます。言い方と順番は現場によって違うため、初日に決めておきます。1日の中には撮影開始、昼休憩、撮影終了といった大きな区切りがあり、スケジュールが押したときはチーフ助監督が監督やプロデューサーと何を削るかを決めます。

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講義の目次第4部 第5講 · 17/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
ベルトにトランシーバーを付けた助監督が手を挙げて合図し、カメラマン、カチンコを持ったスタッフ、マイクマン、2人の俳優がスタンバイしている現場のイラスト
AI 生成イラスト

1テイクの掛け声

1テイクの掛け声の流れ — 上から順に、チーフ助監督「本番いきます」(全員位置について静かに)、チーフ助監督「録音回して」(録音開始の合図)、録音「回りました」(録音が回っている)、チーフ助監督「カメラ回して」(カメラ開始の合図)、撮影「回りました」(カメラが回っている)、サード助監督がカチンコ(番号を読んで打つ)、監督「よーい、スタート」(芝居が始まる)、監督「カット」(止める)、監督「OK」または「もう一回」(判定、記録が書き留める)、チーフ助監督「戻し」または「次いきます」。録音の「回りました」から「カット」までが録音・収録が回っている区間。実際の言い方と順番は現場ごとに異なる誰が掛け声意味回っている間チーフ本番いきます全員位置について静かにチーフ録音回して録音を始めてもらう録音回りました録音が回っていますチーフカメラ回してカメラを回してもらう撮影回りましたカメラが回っていますサードカチンコ番号を読んで打つ監督よーい、スタート芝居が始まる監督カット芝居・収録を止める監督OK・もう一回判定、記録が書き留めるチーフ戻し・次いきます撮り直すか次へ進む言い方と順番は現場ごとに違います — 初日にチーフ助監督が決めます
1テイクの掛け声の流れの例 — 録音が「回りました」と返してから「カット」までが回っている区間です。もう一回なら、戻しをして「本番いきます」に戻ります。

掛け声は、全員がいま何をすべきかわかるようにするための約束です。「本番」の声がかかったら動きと私語を止め、「回して」で録音とカメラが回り始め、「スタート」の前には誰もフレームに入りません。エキストラがいる場合は、背景の動きを先に始めてから主役に「スタート」をかけるなど、きっかけを分けることもあります。

「カット」のあとに起きること

  • チェック — 監督はモニターで、撮影部はフォーカスと画を、録音部は音を確認し、問題があればすぐに言います。
  • 判定 — 監督が OK、キープ(編集の候補として残す)、もう一回を告げ、記録が書き留めます。
  • 戻し — 同じセットアップをもう一度撮るときは、俳優・小道具・カメラを最初の位置に戻します。
  • 次のセットアップ — セットアップを撮り切ったら、チーフ助監督が次のカメラ位置を告げ、各部署はすぐにセッティングに移ります。

カチンコに書く項目と打ち方、カメラレポートの書き方は撮影部の講座で扱います。演出部は、セットアップが変わるたびに何が残っているかを伝えれば十分です。

セットアップ順の決め方

  • 広いものから — シーン全体を収める広いショットを先に撮り、寄りのショットへ絞っていくことが多いです。照明を大きく組んでから少しずつ詰めていく順番と合っています。
  • 1方向ずつ — カメラが一方を向くセットアップを撮り切ってから、反対側に返します。向きを変えるたびに照明と美術を組み直す必要があるからです。
  • 俳優の状態 — 感情の大きい芝居が必要な俳優の寄りをいつ撮るか、監督とあらかじめ決めておきます。

この順番はあくまで目安で、日没の時刻、俳優の終わり時間、場所の事情によって変わります。チーフ助監督はセットアップ順を前もって決めて撮影部・照明部に伝え、変わったらすぐに知らせます。

1日の大きな区切り

1日の中で記録する大きな区切り
区切り意味
集合時間各部署が到着して準備を始める時刻
撮影開始その日最初のテイクが回った時刻 — 1日の進み具合を測る基準
昼休憩の入りと明け食事休憩に入る時刻と、全員が再び集まる時刻
撮影終了その日最後のテイクが終わり、撮影を止めた時刻
撤収完了片付けと場所の原状回復が終わり、全員が引き上げた時刻

これらの時刻は制作日報に残し、実際の労働時間とスケジュールの進み具合を確認するのに使います。チーフ助監督は大きな区切りの前に予告して、全員が準備できるようにします。昼前の最後のセットアップと、その日最後のカットを前もって告げておくと、各部署は片付けと次の準備を重ねて進められます。昼休憩のあとは、何から撮り始めるかも伝えます。

スケジュールが押したとき

  1. 01早く気づくチーフ助監督は昼前の時点で、計画に対してどれだけ押しているかを把握しています。気づくのが遅いほど、選べる手が減ります。
  2. 02選択肢をつくるセットアップをまとめて減らす、重要度の低いシーンを別の撮影日に回す、時間を延ばすといった選択肢を用意します。
  3. 03一緒に決める監督には守るカットを、プロデューサーには費用と労働時間を確認して決めます。演出ノートの「必ず守る瞬間」がこのときの物差しになります。
  4. 04すぐ伝える決めた内容を無線とメッセージで全部署に伝え、回したシーンは次の日々スケジュールに反映します。

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