10부 配給・流通 · 第2講 · 読了 5分

映画祭への出品 — 資料・プレミア条件・字幕・スケジュール

スクリーナー、あらすじ、スチール、監督紹介、プレミア条件

映画祭への出品は、規定の確認、資料の準備、スケジュールの管理の3つに尽きます。資料には一般に、スクリーナー(選考担当者向けの非公開の視聴リンク)、短いあらすじと長いあらすじ、スチール、監督の経歴とフィルモグラフィー、クレジット、英語字幕が含まれます。多くの映画祭にはプレミア条件があります — ワールドプレミア(世界で初めての上映)、インターナショナルプレミア(製作国の外で初めての上映)、ナショナルプレミア(その国で初めての上映)。そのため、作品をどこで最初に上映するかを前もって計画しておきます。締切、結果発表の日、出品料、部門の応募資格は映画祭ごとに異なるので、毎年公式の規定を確認し、目標の映画祭をスプレッドシートで管理してください。

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講義の目次第10部 第2講 · 47/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
夕方、映画祭の上映会場に入るため観客が列を作っているイラスト
AI 生成イラスト

計画とスケジュール

映画祭出品のスケジュールの流れ — 1 出品計画、2 資料の準備、3 出品の申し込み、4 結果を待つ、5 選出後の納品、6 上映。締切と発表時期は映画祭ごとに異なる出品締切1出品計画目標の映画祭 · 締切 · プレミア条件を整理2資料の準備スクリーナー · あらすじ · スチール · 監督紹介 · 字幕3出品の申し込み規定の原文を確認 · 出品料 · 受付確認メールを保管4結果を待つほかでの公開はプレミア条件と照らし合わせる5選出後の納品上映用素材 · 字幕ファイル · 宣伝資料 · ゲスト情報6上映観客との対話 · 取材 · 次の映画祭の準備締切・発表時期と必要な資料は映画祭ごとに異なります
1回の出品の流れ — 締切の前は資料に、締切の後はどこで最初に上映するかに集中します。
  1. 01目標リストを作る作品の長さ、ジャンル、完成時期に合う映画祭を選び、表にまとめます。映画祭名、部門、締切、結果発表の日、プレミア条件、出品料、必要な資料の列を設けます。
  2. 02順番を決めるプレミア条件が厳しい映画祭を先に置き、結果発表の日に合わせて次の出品を並べます。
  3. 03資料は一度で作るあらすじ、スチール、監督紹介を一つのフォルダにまとめておけば、映画祭ごとに手直しするだけで済みます。
  4. 04出品記録を残す受付確認メール、支払いの領収書、提出したスクリーナーのリンクとパスワードを同じ表に記録します。

応募資格(完成年、上映時間、製作国)、締切、結果発表の日は映画祭ごとに異なり、年によって変わることもあります。昨年の情報ではなく、今年の公式な規定に従ってください。

プレミア条件

プレミアの区分(名称と範囲は映画祭によって異なります)
区分意味確認すること
ワールドプレミア世界で初めての上映オンラインでの公開も含まれるか
インターナショナルプレミア製作国の外で初めての上映製作国の映画祭での上映が認められるか
ナショナルプレミアその国で初めての上映同じ国のほかの映画祭での上映

プレミアの区分は、選出の条件になることもあれば、有利に働くだけのこともあります。ほかの映画祭での上映、オンラインでの公開、有料の試写でプレミアの資格を失うことがあるため、結果を待つあいだは、どこで作品を見せるかを規定と照らし合わせて決めます。迷ったら、映画祭の事務局に直接問い合わせるのがいちばん確実です。

出品資料

  • スクリーナー — 非公開のオンラインリンクとパスワード、ダウンロードの可否、必要ならウォーターマーク
  • あらすじ — 1〜2文の短い版と、1段落以上の長い版を、英語と原語で
  • スチール — 作品を代表する画像を数枚、高解像度の原本で
  • 監督紹介 — 経歴、フィルモグラフィー、顔写真、監督のことば
  • クレジット — 主なスタッフと出演者の名前を、英語で表記をそろえて
  • 技術情報 — 上映時間、画面比率、音声フォーマット、製作年と製作国、上映フォーマット
  • 字幕 — 英語字幕つきのスクリーナーと、上映用の字幕ファイル

良いスチールは、実際には撮影現場でしか撮れません。撮影計画の段階でスチールカメラマンを決めておけば、あとで映画祭や宣伝のために映像からフレームを切り出すことはほとんどなくなります。

字幕

  • 行の長さ — 画面に出すのは2行まで、読みやすい短い行にします。
  • 読む速さ — 速いせりふは意味を保ちながら縮めます。せりふが終わったあとに字幕を残さないようにします。
  • 統一 — 人物名、地名、呼び方は最初から最後まで同じ表記にします。
  • 確認 — 翻訳のあと、その言語を母語とする人にもう一度読んでもらいます。

選考担当者向けのスクリーナーは字幕を焼き込むことが多く、上映用の素材では字幕ファイルを別に求められることがあります。形式は映画祭によって異なるため、選出の知らせを受けたらすぐに確認してください。

出品料と選出後

出品料は映画祭ごとに、また同じ映画祭でも締切の時期によって異なり、無料のところもあります。出品料、上映用素材、字幕の翻訳の費用は、あらかじめ予算に項目を作っておきます。選出されると、上映用素材、字幕ファイル、宣伝資料、ゲスト情報を短い期限で送る必要があるため、早めに準備しておくと楽になります。

  • 招待の条件 — 上映回数、上映料の有無、どのゲストが対象か(交通費と宿泊費)を書面で受け取ります。
  • 上映用素材 — 映画祭が求める形式で作り、上映前に会場での技術チェックの日程を確認します。
  • 宣伝 — 映画祭の資料に使うスチールとあらすじは、混乱を避けるため最終版を一度だけ送ります。

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