7부 美術・衣装・メイク · 第3講 · 読了 7分

小道具とつながり — 持ち道具、ヒーロー小道具と予備、ラベル、つながり写真、消え物と武器

どのカットでも物を同じ場所に

小道具は、俳優が手に持って使う持ち道具と、空間に置かれる飾り道具に分かれます。物語に大切な物やアップで映る物はヒーロー小道具とし、壊れたりすり減ったりする物には予備を用意します。小道具リストに番号を振り、箱と物に同じラベルを貼れば、現場で取り違えません。つながりを守るには、テイクの前後に位置と状態を写真に撮り、食べ物や飲み物の量をそろえ、衛生にも気を配ります。模造銃やナイフなどの武器類の小道具は、担当者を決め、その土地のルールに従って厳しく管理します。

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講義の目次第7部 第3講 · 34/49
  1. 1부 制作の流れ3講
    1. 1制作の流れ
    2. 2撮影前チェックリスト
    3. 3日々スケジュールの作り方・読み方
  2. 2부 制作実務3講
    1. 1制作予算と精算
    2. 2協賛とプロダクトプレイスメント
    3. 3権利処理(クリアランス)
  3. 3부 制作部の現場運営6講
    1. 1制作部の仕事
    2. 2ロケーションと撮影許可
    3. 3移動・食事・宿泊
    4. 4キャストとエキストラ
    5. 5現場の進行
    6. 6仮払いと領収書
  4. 4부 演出部の実務6講
    1. 1演出部の構成と1日
    2. 2台本分析と演出準備
    3. 3撮影順の組み方
    4. 4リハーサルと段取り
    5. 5現場の掛け声とセットアップ順
    6. 6記録(スクリプター)とつながり
  5. 5부 撮影7講
    1. 1ショットサイズ・アングル・構図
    2. 2露出の決め方
    3. 3レンズの選び方
    4. 4フォーマットとフレームレート
    5. 5カメラを動かす機材
    6. 6撮影部の役割と1日
    7. 7モニタリングとデータ
  6. 6부 照明・特機6講
    1. 1照明の基本
    2. 2光の選び方
    3. 3照明機材
    4. 4スタンドと固定
    5. 5光を整える
    6. 6安全とセッティングの順序
  7. 7부 美術・衣装・メイク5講
    1. 1美術部と美術デザイン
    2. 2セットとロケセットの飾り込み
    3. 3小道具とつながり
    4. 4衣装
    5. 5ヘアメイクと特殊メイクの基本
  8. 8부 同時録音5講
    1. 1マイクの選び方
    2. 2ブーム操作
    3. 3機材セッティング・電源・ワイヤレス
    4. 4ロケーション録音
    5. 5シンク・タイムコード・録音レポート
  9. 9부 ポストプロダクション4講
    1. 1編集ワークフロー
    2. 2カラーグレーディング
    3. 3音の仕上げ
    4. 4納品仕様
  10. 10부 配給・流通3講
    1. 1劇場・配信・放送の配給
    2. 2映画祭への出品準備
    3. 3セールス・権利・宣伝資料
  11. 付録1講
    1. ·韓国の撮影現場の言葉
撮影現場の小道具台のイラスト。スタッフが、札の付いた同じマグカップ2つと、同じように積んだ本の山2つをスマートフォンで撮っている
AI 生成イラスト

持ち道具と飾り道具

小道具の2つの種類
項目持ち道具飾り道具
例携帯電話・かばん・ペン・カップ・書類テーブルの花瓶、棚の本、壁掛け時計
扱う人俳優がシーンの中で持って使う空間に置かれ、画面を埋める
気をつけることテイクごとに状態と位置を戻すその方向の撮影が終わるまで動かさない

線を引くのは芝居です。テーブルの花瓶も、俳優が手に取った瞬間、そのシーンでは持ち道具になります。作品によっては飾り道具を装飾部が、持ち道具を小道具係が担当するので、誰が何を受け持つのかを早めに決め、抜け落ちがないようにします。

ヒーロー小道具と予備

  • ヒーロー小道具 — 物語に大切な物、またはアップで映る物です。いちばん丁寧に仕上げ、撮影の合間は別に保管します。
  • 予備 — 壊れる物、濡れる物、すり減る物は複数用意します。テイクごとに新品の状態が必要な物は、見込みのテイク数より多めに持っていきます。
  • アクション用の代替品 — 物を投げたり落としたりするシーンでは、軽くて安全な素材で作った別の物を使います。アップはヒーロー小道具で、アクションは代替品で撮ります。
  • 傷み具合の段階 — 物語の中で物が傷んでいくなら、段階ごとに一つずつ作っておきます。シーンを順番どおりに撮らなくても、合う物をすぐ出せます。

小道具リストとラベル

小道具リストには、品目ごとに番号、名前、シーン、使う登場人物、数量、調達方法(購入・製作・レンタル)、保管場所を書きます。物と保管箱に同じ番号を付け、撮影日の朝はその日のシーンの番号だけを現場用の箱に詰めます。借りた物は同じ行にレンタル先と返却日も書き、撤収で置き忘れないようにします。

  • 渡しと回収 — 持ち道具は本番の直前に渡し、カットの声がかかったらすぐ回収します。小道具は俳優のポケットに入ったまま消えることがよくあります。
  • 現場の道具箱 — テープ・接着剤・クリーニングクロス・予備の電池など、その場で小道具を直す道具を詰めておきます。

つながり写真と戻し

小道具のつながり確認の流れ — ① 最初のテイクの直前に基準写真を撮り、② テイクと ③ 写真どおりに戻す戻しをテイクごとに繰り返し、最後のテイクが終わったら ④ シーン終わりの記録(写真とメモ)を残して、何週間か後に続くシーンを撮るときの基準にする。下に確認することとして、水の量、本のページ、置いた向き、オンとオフが書かれている① 基準写真最初のテイク直前② テイク芝居・撮影③ 戻し写真どおりに戻す④ 終わりの記録写真 + メモ繰り返し最後のテイクの後続くシーンを後で撮るときの基準確認すること — 水の量 · 本のページ · 置いた向き · オンとオフ
つながり確認の一巡 — 基準写真を撮り、テイクごとに戻し、シーンが終わったら状態を記録します。
  1. 1基準写真 — 最初のテイク直前の位置と状態です。
  2. 2戻し — テイクのたびに、基準写真と同じ状態に戻します。
  3. 3シーン終わりの記録 — 同じ劇中の瞬間を後で撮るときの基準です。

映画は台本の順番どおりには撮らないので、今日撮るシーンの続きを何週間も後に撮ることがあります。だからこそ、グラスに残った水、開いている本のページ、たばこがどこまで燃えたかまで写真に撮ります。写真を記録(スクリプター)のメモと照らし合わせ、どのテイクが使われてもつながるかを確かめます。

消え物・液体・武器類の小道具

  • 消え物 — テイクごとに盛り直せる量を用意し、俳優にアレルギーや食べられない物を前もって聞きます。
  • 衛生 — 口に触れる物は洗い、傷みやすい食べ物はテイクの合間に冷やしておきます。
  • 液体 — お酒やコーヒーは、似た色の飲み物で代用するのが普通です。テイクごとに同じ量まで注ぎ足します。
  • 割れ物 — ガラスに見せる物は、安全に割れるよう作った専用の小道具(ブレイクアウェイ)を使います。撮り終えたらすぐに破片を片付けます。

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