
まずルートを描く
- 1俳優車 — キャスト、マネージャー、衣装やメイクのスタッフを乗せます。
- 2スタッフ車 — 集合場所でスタッフを乗せ、ロケ地の間を往復します。
- 3機材車 — 撮影・照明・特機・美術の機材を積み、最初に出発します。
- 4制作車 — 食事、水、備品を積み、必要に応じて動きます。
1日に複数のロケ地がある場合は、近いところどうしをまとめて移動を減らします。移動時間は地図アプリの目安より長めに見積もり、セッティングの時間を見込んで機材車を本隊より先に出します。大きな車両が各ロケ地に入れて停められるかは、ロケハンのときに確認しておきます。
ベースは機材車、ヘアメイク、衣装、食事、トイレが集まる現場の拠点です。撮影場所から遠すぎると移動に時間がかかり、近すぎると音や人が画に入ってしまいます。移動が多い日は、ベースを1か所に置いたまま撮影ポジションだけを動かすほうがうまくいくことがよくあります。
配車表を作る
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 車両 | 車種とナンバー、運転手と連絡先 |
| 同乗者・積み荷 | 乗る人の名前、または積む機材 |
| 出発 | 出発時刻と場所(集合場所、ホテル) |
| 到着 | 行き先と駐車場所 |
| 帰り | 撤収後の行き先と立ち寄り先 |
配車表は前日に日々スケジュールといっしょに送ります。運転手が現場でも長時間働いた日は、帰りの運転を別の人に替えます。燃料、駐車場、高速道路の領収書は車両ごとに分けて保管し、仮払いの精算に使います。
- 出発前の点検 — 燃料、タイヤ、積み荷の固定、車内の緊急連絡先を確認します。
- 積み込み — 重い機材は低く前寄りに積み、人が乗る場所には固定していない物を置きません。
- 到着の連絡 — ロケ地に着いたら制作部に伝え、遅れそうなときは出発前に知らせます。
- 駐車のマナー — ロケ地に指定された場所にだけ停め、長時間のアイドリングはしません。
食事の時間と人数
食事の時間は前もって日々スケジュールの進行表に載せ、全員に知らせます。前日にスタッフ、キャストとマネージャー、エキストラ、見学者を分けて数え、当日の朝にもう一度確認します。アレルギーやベジタリアンなどの食事制限は撮影初日の前に一度集めておき、注文のたびに個別に対応します。
| 方法 | 良い点 | 注意する点 |
|---|---|---|
| 弁当 | どこでも食べられ、すぐ配れる | 配達時間、保管温度、ゴミ |
| ケータリング・炊き出し | 温かい食事を1か所で出せる | 車両と食事のスペース |
| 近くの飲食店 | 手配が簡単 | 移動時間と、全員を一度に受け入れられるか |
食事は撮影の流れを止めるので、前もって決めておかないとどんどん後ろにずれていきます。シーンの区切りのよいところで演出部と時間を決め、食後に準備が必要なキャストやヘアメイクを先に食べてもらいます。食事とは別に、水と軽食は撮影場所と待機場所に常に用意しておきます。
宿泊と休息
地方ロケでは、翌日同じ時間に出発する人を同じ部屋にすると朝が楽になります。部屋割り表に部屋番号、名前、チェックインとチェックアウトの時間を書き、機材をホテルに置く場合は保管場所を決めておきます。ホテルを選ぶときは、まず撮影場所までの距離、駐車、深夜のチェックインを確認し、一人部屋が必要な人を前もって聞いておきます。
休息は移動と宿泊の計画の土台です。その日の撤収から翌日の集合までの間隔が短い、早い集合の前の夜遅い移動、徹夜明けの運転は、どれも事故につながります。労働時間と休息は契約、組合や団体の取り決め、地域の法律に従うため、スケジュールを組む段階で確認しましょう。
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